分譲住宅企画コンペ
「柔らかいコントロール」とは何か?

分譲住宅設計コンペ応募案  [2004年]

分譲住宅は企画から販売までの過程で、建築家の意図とは別に様々な思惑や意図が混ざってきて、デザインは大きく変化していく可能性があります。
こういう状況で、建築家がデザインコントロールできる領域とは何か?
ということがテーマです。

柔らかいコントロール」というコンセプト

このコンペの具体的な内容はともかくとして、、、
環境を強い力で正確に完全にコントロールしようとした技術依存過多の20世紀的な建築あるいは土木のあり方に対して、柔軟に微細に全体を制御しながら、最適な環境(生態系)を構築していくことは21世紀の建築のテーマの1つだと思います。これを「柔らかいコントロール」と名付けました。21世紀の建築が持つべき概念の1つだと考えています。

そこで、表面上のデザインが変化しながらも町並みとしての密度感や共有の庭が維持されていくような仕組みを提案しました。
耐久性の高いコンクリートで街区レベルで共有の基礎をつくり、全体の配置計画を維持していくようなハードレベルの仕掛けを行うというものです。上物だけ建て替えればコストダウンになりますから、住み手は作り方の制約を受けますが、コストメリットが得られだけでなく、共有庭といった環境的なメリットを得られ、それが長期にわたって自然に維持できるようなインフラ整備を行うというものです。

分譲住宅開発コンセプト (1)

分譲住宅開発コンセプト (2)


分譲住宅開発コンセプト (5)

分譲される一単位の土地。これが連結して・・・

↓こうなる。

分譲住宅開発コンセプト (4)