同志社大学・礼拝堂コンペ 「つつみの礼拝堂」

同志社大学内に建てる礼拝堂のコンペ応募案です。
礼拝堂の道路向かいに建っている建物の増築案も求められた。
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同志社大学礼拝堂コンペ案 (5)

礼拝堂として「静かな安定した空間」を目指しました。
空調や防音設備といった設備に頼るのではなく、建築の構成で解決する試みです。

例えば大事な物の保管や、プレゼントは何重にも包みます。服も着込むことで暖かさを保ちます。これは皮膜が重なるにつれて、中心の環境が安定するということを意味します。

礼拝堂1F

この礼拝堂では外皮をコンクリート+白い素焼き煉瓦貼りとし2層目と3層目は木造です。壁面を木で作って、音の響きが軟らかく明瞭な音空間にします。

外観は凛とした外観を保ちながらも周囲から人を招き入れるような、カーテンをめくって人を迎え入れるような外皮としました。斜めに倒した壁は、壁面の水平力に抵抗する構造要素として組み込む想定です。
同志社大学礼拝堂コンペ案 (3)

同志社大学の構内の建物のほとんどは赤煉瓦貼りで重厚な感じの建物が多いので、学び舎との機能上の違いをはっきりさせるため、白煉瓦と緩やかな曲面によって、柔和な表情を持たせました。礼拝堂というシンボリックで中心的な存在になると予想されるだけに、周囲から際立ちつつも、人を迎え入れるような優しい表情をまとわせました。

同志社大学礼拝堂コンペ案 (4)

同志社大学礼拝堂コンペ案 (2)

同志社大学礼拝堂コンペ案 (1)