いきなり夜景の写真から始まりますが、旗竿状の敷地の奥に建っているのがB号棟です。
道路から細長く伸びた竿の先に、住まいが配置されています。
旗竿地の竿部分は幅が限られるため、一般的には駐輪場や植栽として使われることが多く、建物以外の用途になるのが普通です。
今回はその部分を、単なる余白として扱うのではなく、積極的に空間として使えないかと考えました。
玄関の扉を開けると、いきなりギャラリースペースが現れます。
竿部分に長さ4.5mの突出部を設け、列柱が並ぶ細長いギャラリーとしました。
天井が少しガシャガシャした印象に見えるかもしれませんが、これは装飾ではありません。
「方づえ」と呼ばれる構造体で、細長い空間を支えるための仕組みを、そのまま表に出しています。
竿の部分に細長い廊下のようなスペースがわかりますか?
逆にギャラリーから玄関を見たところ。日中は小窓からほんのり採光がとれます。
玄関から入っていったん半地下の1階に潜ってから2階に上がる構成です。2階に上がるとLDKがあり、先ほどのギャラリースペースの上階にスタディスペースを設けました。購入者であるご主人はこのスペースが気に入って、この家に決められたそうです。ギャラリースペースのデザインなど、重厚な感じがご夫婦でお気に入りだそうです。こういう話は嬉しいですよね!
ご引越後、伺った際に中を見せていただいたのですが、大変センスのあるご夫婦で、とっても素敵な感じのインテリアで過ごされていました。お載せできないのが残念。


3階は子供部屋。こちらはロフト付きです。半地下の3階建てなので、周りが2階建てだと、3階の窓はお隣の屋根の上に出てきます。
ロフトは天井高さが1.4mまでしか取れないのですが、かがめばなんとか移動はできます。いろんなことに使えそうですよね。
注文住宅は創作活動が出発点なのに対して、分譲建売は経済活動が出発点なので両者は咬み合いません。
しかし、検討を丹念に重ねつつ、熱意ある購入者様との対話を通じて、このような住宅ができたことは奇跡的なことだなと思いました。
[ 竣工年:2011年 ]













