PLATEAU(プラトー)

久しぶりにSketchUpユーザーグループのミーティングに参加しました。
本日のお題は「PLATEAU(プラトー)」
都市や街を立体化するのはなかなかハードルが高いです。
SketchUpとRhinocerosの両方で作成を試みましたが、とてつもなくデータが重い。。。

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かなり試行錯誤しましたが、満足感ある出来栄えです。

テクスチャーは解像度が荒く、まだそこまでは期待できないみたいです。

PLATEAU(プラトー)というのは国土交通省が主導しているプロジェクトです。
日本全国の都市を3Dモデル化(データ化)しようとしています。

国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」。データを活用するためのガイドやさまざまなシーンでの活用事例、最新ニュースやアプリケーションなど、PLATEAUに関する情報をお届けします。

我々建築の設計に携わる者としては、都市を3Dデータとして設計に活用するといったシンプルな使い方になると思いますが、応用できる範囲は広大です。

例えば津波の災害シミュレーションを元に避難計画を立てたり、都市計画やまちづくりに活かすといった活用が目論まれているようです。

ドローンによる配達が一般化した場合、経路の最適化に使われるかもしれない。あるいはドローンが飛び回れば、情報収集も同時におこなって、都市をリアルタイムで更新していくような仕組みも見えてきそうです。

グーグルアースが都市をグラフィックスとして立体化しているのに対して、PLATEAUでは建物や道路など、一つ一つが情報を持っている作り方になっています。都市をデータ化しているとも言えるでしょう。

LOD(Level of Details)という概念は、コンピュータグラフィックスが出てきた1976年頃からあるようです。

  • LOD1:建物の2D形状に高さ情報をかけあわせたシンプルな箱モデル
  • LOD2:LOD1に屋根形状を追加したもの
  • LOD3:さらに窓やドアの外構(開口部)を追加したもの
  • LOD4:建物内部までBIM/CIM等でモデル化したもの


PLATEAU特設サイトより引用

どこまで詳細度を高めるのか?という点については議論の余地があるでしょう。
LOD4レベルともなると、そもそも誰がデータ化するのか?
現場での頻繁な変更に対して、どこまで正確に反映させるのか?
部分的に改修工事をした場合は?、、、などなど。

正確性がなければLOD4の付加価値は薄れるわけで、LODのレベルが進むに従って、作成コストや維持コストは莫大になると推測できます。

とはいえ、様々な利用法を開発できる基盤として、データ化の意義は大きいと思います。