登山グッズメーカー オフィスビル計画

東京都豊島区のオフィスビル計画 [2013年]

自社ビルの老朽化を機に、建て替えることになった、登山グッズメーカーの本社ビル計画です。この会社は主に登山用品などの自社商品や海外輸入商品を全国展開している会社です。

旗艦店とするための販売戦略をブックレットにまとめてプレゼンに望みました。
お客様の購買意欲をどのように誘導して販売するのか、それらをどのように建築に結びつけていくのか、といったソフトとハードが融合するような御提案をしました。
スポーツグッズメーカーオフィスビル計画 (5)地階と1階は自社製品を販売する店舗です。
2階が在庫スペース
3階がセミナールーム、ミーティングルームです。
4、5階が事務所
6階がスタッフのための食堂として使ったり、お客さんと一緒に契約時のささやかなパーティーをする部屋です。
屋上緑化された庭もあります。

奥に行くほど天井がせり上がり、斜めの壁面に巨大プロジェクターが投影されます。
1階にはメインとなる商品が点在しており、主にプレゼンスペースとして活用します。
ブランドの確立、及び販売に結びつけていくための長期的なロジック構築を用意しました。
そうしたロジック構築をまとめながらも、険しい山を想起させるダイナミックな空間となるよう配慮しました。
某スポーツグッズメーカー本社ビル06

道行く人々が店舗の奥深くまで見通せるようなシアターのような構成になっています。
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斜めに切れた床から地下の店舗が見えます。
雪山のクレバスを想起させるような空間形状で、店の構成からしてお客様をその気にさせるという意図です。地下には商品が高密度に並んでおり、ストックルームとしての役割も持っています。店舗が休日の際も道行く人たちが興味を持ってのぞき込めるような構成にしました。下を覗くには店に近づかなくてはなりません。近づけば、1階のメイン商品にも自然に目が行きます。
このような販売に結びつけるための、人の心理や動きを建築に関連付け、建築デザインをしていくという手法を取っています。ひらすらロジックの積み重ねで作ります。
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2階の会議室。
1階の斜めの天井に沿う形で床が持ち上がっており、
種々の会議やプレゼンテーション、全国の店舗の研修会などに使われます。
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屋上には木や芝生を配置。
ピクニックのような感覚で、ランチを楽しめます。
登山グッズメーカーですから、自然好きの社員さんが多いのです。
お休みの日になると、足繁く山に通うような人達ばかりです。
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めずらしい敷地形状ですが、 裏手も道路につながっています。
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裏側が社員さん通用口、及び商品の搬入口となります。
裏手の3階にミーティングルームがあります。
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