再販リノベ勉強会

埼玉県の某所で、夢建築工房さん主催による「再販リノベ勉強会」が開かれました。

「再販リノベ」とは、簡単に言えば古い家をリノベーションして販売するということですが、通常のリノベとは意味が異なります。今後の住宅業界の展望を見据えての、新たな住宅業界の戦略です。参加者全員が感度の高い人ばかりで、工務店、設計事務所、メディア、コンサル、不動産などいろいろなジャンルの方が集まりました。

断熱施工がまだ未完成の現場ですから、みんな凍えながら、夢建築工房の岸野さんの取り組みや展望、戦略を伺いつつ、現場を見ながらの勉強会となりました。
そして、メインゲストのプレイス・コーポレーション 浜田さんによる再販の事例や取り組みをお聞きしつつ、その後、質疑や活発な意見交換が行われました。

再販リノベの優位性とは、、、
新築よりも5、600万ぐらい安く販売できるということ。
一般的な新築の建売を超える性能を確保しながら、建売には手が届かないような魅力を盛り込んで、新しい市場を作り出そうというものです。これは可能性があると思います。
その魅力とは、例えば高い断熱性や防蟻性、耐震性、自然素材ならではのデザイン性などを指します。
注文住宅とも建売とも異なる、新しい価値の創出です。

再販のスキームには独特のプロセスがあり、経験や仲間も必要ですが、構造計算や温熱計算といった業務を日常的にこなす工務店や設計事務所にはスムーズに入っていける内容だと思いました。

弊社は昨年から耐震診断や改修にも力を入れはじめましたが、まさにそういった方向性の延長上にある話でした。

私の予想では2030~2035年前後を境に新築とリフォームの比率が逆転するのではないか?と考えています。その時、再販リノベは、単に家の部材を更新したといった枠組みを超えて、消費者に入手しやすい形でご提供できる道筋だと感じました。

全員が未来の可能性を感じているからだと思いますが、真剣そのもので、大変有意義な時間でした。