製材所に行ってみた

埼玉県の飯能の製材所に行って、お話をいろいろ伺ってきた。

 

かねてより、どうしてもほしいニュアンスと材木の使い方に関する方針があったのだけど、工務店、そしてその先にある問屋を通してニュアンスを伝えても、なかなかうまくいかなかった。

そこで実際に製材所に電話して、アポどりして訪問してみた。

高齢の方であったが親子で経営されているそう。
至るところに製材後の板が積み重なって乾燥されている。

樹皮の皮むき機
水圧で樹皮を剥くので、向き終わった後の材木の表面はつるつるしている。

中には、時代の変化とともに使われなくなって、もう売れないとわかっていてもいろいろな材料が所狭しと積み重なっている。

材を挽くと、それなりの厚さになるが、それを更にカンナを掛けて3mmぐらいの薄さに加工しているものもある。

あ、、、この天井の野地板の感じ、、、
(昭和はこういう材の使い方が一般的だ。)

皆さんは小汚い、粗末なイメージを感じるかもしれないが、要は使い方だ。こういう荒々しいニュアンスを現代的にうまく取り入れたいと思っている。

木材を大事に使う。
余すことなく、無駄なく使う。

というコンセプトを実現したい。
無駄なく使い切ることで立ち現れるニュアンスがほしい。
そのニュアンスとは、言ってみれば新しい合理性による美だ。

普段あまり見ないようなところだから、工場も社長のお話も新鮮だったな。