超断熱の家:上棟1

超断熱というのは「高層マンション」に対して、「超高層マンション」というジャンルがあるように、高断熱をさらに超えた住環境を目指すものです。

東京23区内での自宅建設を機に、「超断熱の家」を提唱したいと思います。

昨今の建設費高騰対策に始まり、都心における法規制や防火規制、騒音、日照条件、敷地の狭さなど、厳しい制約を乗り越えて、快適性を実現します。

さて、、、早朝7:30。「建て方」が始まりました!
「建て方」というのは家の骨組みを組み上げる工程のことです。

前日までに土台と足場が組まれました。
都心は電線の密度が高く、立地が狭いので、ブームが90度曲がる、特殊なクレーンで木材を搬入します。電線を飛び越えて資材を運び込んでいます。


緑道沿いの土地です。この立地に惚れて土地を購入しました。
土地探しに5年かかりました。

クレーンで続々と現場内に材木が降ろされます。

すごい物量、、、
計4回に分けて搬入されます。

梁や柱には番付けがされており、図面を見なくても、部材に書き込まれた記号だけで判断して、組み立てられていきます。

担当いただいたプレカットの担当者曰く、「過去一、複雑な架構」とのこと。
それもそのはず、数々の制約を乗り越えて、ここまで来ました。
設計は4年かかりました。詳細は後日、書きますね。

1階の柱、2階の床梁が組み上がってきました。

さらに2回目の材料が到着。

ちょっとした掛け声とコミュニケーションでテキパキ建て方が進行します。
2階の床合板に突入。
この建物は高気密・高断熱なので、気密工事を並行して行なっていきます。
上棟後に気密工事をする部分もあるため、合板を仮留めしていきます。

さらに第3便が到着。

超断熱の家」の肝である断熱材も到着しました。
これは屋根断熱、外気床断熱の1層目の断熱です。
複数層の断熱材を重ねていきます。

気密部材のWÜRTH(ウルト)も到着、開封。
現場で取り付けの段取りを大工さんと確認します。

2階の柱を建て終わり、2階の小屋梁に突入。
陽が傾いてきました。

この建物は在来工法ですが、部分的に金物工法をミックスしています。
弊社はこのやり方を採用しています。
100%在来工法とか、100%金物工法ではなく、部位の特性やコストに合わせて適材適所で、金物をミックスします。
コスト的にも有利で、部材の合理的な選択に繋がります

まずい、、、そろそろ陽が、、、
現場も慌ただしくなります。

今回は気密工事を並行して行うこと、架構が複雑であることを加味して、監督の意向により2日に分けて上棟を行うことになっています。幸い晴天が続きそうなので何よりです。

日も暮れて一日目の作業が終了です。
無事故で終わって良かった。それが一番です。

さあ、明日、本丸の屋根工事です!